大田泰示選手。
東海大相模高校時代から走攻守三拍子揃った逸材として鳴らし、
特にそのパワーは超高校級と称賛されました。
そして2008年のドラフト会議で巨人に1位指名され、入団。
将来の4番候補と期待されました。
その証拠は金額よりも、あの背番号55が与えられたことでもわかります。
当然、ファンの期待も高かったでしょう。
将来の巨人を背負って立つ、そんな活躍を夢見ていたに違いありません。
しかし、そこからは苦難の道が待っていました。
得意の打撃は精彩を欠き、また本職のショートには坂本選手がいたため、
他のポジションにコンバートすることを余儀なくされました。
しばらく結果が出ない時期が続き、ファンの視線は厳しくなる一方でした。
高校の先輩である原監督は大田選手を辛抱強く起用し続けましたが、
その期待に応えることはできませんでした。
やがて背番号55も剥奪されました。
大田選手の性格が原因?
結果が出ない原因は、大田選手の性格にあるとも言われています。
彼は温厚で真面目な性格だと言われています。
真面目な性格は、時として事態を重く受け止めてしまいがちです。
1位指名、背番号55というのは、真面目な彼にとっては重荷だったのかもしれません。
また温厚な性格も、競争社会ではマイナスにつながります。
他人を蹴落とすぐらいの強さがなければ勝ち抜けないのが、プロの世界だからです。
4番と結婚は転機となるか?
しかし、真面目にがんばってきた大田選手の努力が結実しようとしています。
代走や守備固めから1軍に定着しはじめ、
打席に立つ回数も増えました。
ドラフト1位のスラッガーとして入団したとなると、
代走や守備固めなんて、と思う選手もいそうですが、
ここでは真面目さがプラスに働いたのかもしれません。
そして、主力の不調やケガもあり、ついに大田選手は4番もつとめました。
巨人の4番ともなれば、大きな責任がつきまといますが、
徐々に結果も出つつあります。
責任といえば、大田選手はもう一つ大きな責任を背負うことになりました。
結婚されたのです。
結婚が発表されたのは、2014年の暮れでした。
結婚相手は岐阜県出身の細江美沙貴さん。
一般人なので詳細はわかりませんが、大田選手とは一つ違いの会社員ということです。
結婚は新たなプレッシャーにもなりえますが、
真面目な大田選手には支えてくれる存在がいる
というのは大きなプラスになるはずです。
この結婚を機に、更なる飛躍があるかもしれません。