プロテニスプレーヤーの錦織圭選手(25歳)、昨年は男子アジア人初の
グランドスラム準優勝を果たし、自己最高位は世界5位の偉業を達しました。
そんな彼の強さは、ジュニア時代からアメリカのIMGテニスアカデミーにテニス留学し、
早くから世界の強豪選手と互角に戦える力を養ってきたことで培われたと言われています。
そして、その道のりの陰には、元テニス選手でタレントの松岡修造さんの一助があったのです。
「修造チャレンジ」からの米国留学
錦織圭選手は、5歳からテニスを始めてから頭角を現し、11歳の時に全国大会で優勝します。
そんな彼に注目したのが、現役引退後、テニス指導者として活動していた
松岡修造さんです。
松岡修造さんは全国の有望選手を招いて開催する強化合宿「修造チャレンジ」
に錦織圭選手を招き、直接指導をしています。
いわば、2人は師弟関係にあったのですね。
優秀なコーチ陣によるテニス指導もさながら、
「修造チャレンジ」に集まるのは実力のあるジュニア選手のみ。
地方出身の11歳の錦織圭選手にとって、そういった環境での
練習経験が世界を意識させるきっかけになったことは想像に難くありません。
また、彼はその後、ジュニアテニスプレーヤーを応援する「盛田ファンド」の金銭援助を得て
アカデミーに留学していますが、この選抜メンバーも、
当時は「修造チャレンジ」の参加者から選抜されていたとのことですから、
彼にとっては「修造チャレンジ」への参加が米国留学の入り口だったといえるでしょう。
師匠・松岡修造のメールにも返信なし!?
昨年、2人がラジオで共演した際、錦織圭選手は、松岡修造さんが
大会中に送ってくる試合の内容やアドバイスに対し、「大会中は返信はしない、
面倒くさがりなので。」と答えて笑いを誘っていました。
大会中はアドバイスに惑わされず試合に集中したいというのが一番の理由なのでしょうが、
松岡修造さんのキャラクターを想像する限り、
メールのアドバイスが長文かつ熱い(むしろ、熱すぎる?)ため、
返信に困るというの理由の一つかもしれませんね。
「今や圭が師匠」という松岡修造さんに対し、錦織圭選手は、
「世界に踏み出す一歩をつくってくれた。感謝しています」
とお礼の言葉を述べています。
「修造チャレンジ」をきっかけに始まった2人の師弟関係が
これからどのようになっていくか見どころですね。