2010年8月に世界のプロ野球史上最速「170km/h」を投げたシンシナティ・レッズのアロルディス・チャップマン選手のことを皆さんは覚えていますか?
世界のプロ野球史上最速となるので、もちろんこの記録はギネス世界記録に認定されています。
そのアロルディス・チャップマン選手はヤンキース、カブスを経て、現在はカンザスシティ・ロイヤルズで現役生活を続けています。
アロルディス・チャップマン選手の他にも、メジャーリーグで素晴らしい記録を残し活躍した選手はたくさんいて、彼らが今どこで何をしているのか大変気になるところです。
そこで今回は、かつてMLBで活躍した有名プロ野球選手たちの現在についてまとめました!
バリー・ボンズ
- 生年月日:1964年7月24日
- 年齢:58歳
- 出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州リバーサイド
- 投球・打席:左投左打
- ポジション:外野手
- プロ入り:1985年 MLBドラフト1巡目
- 所属チーム:ピッツバーグ・パイレーツ/サンフランシスコ・ジャイアンツ
- 獲得タイトル:首位打者 2回/本塁打王 2回/打点王 1回
- 主な表彰:シーズンMVP 7回/シルバースラッガー賞 12回 他
MLB歴代1位記録(ギネス世界記録に認定)となる通算762本塁打をはじめ、シーズン73本塁打、長打率.863、出塁率.609など、21年のキャリアの中で数々の偉業を達成しました。
また、大リーグ史上最多となる7度MVPを獲得しており、メジャー史上最強の打者の一人とされています。2007年9月に現役を引退しています。
バリー・ボンズさんの現在
そのバリー・ボンズさんですが、現在は古巣・サンフランシスコ・ジャイアンツのフロントオフィスに在籍しており、スペシャルアドバイザーを務めています。
サンフランシスコの様々なコミュニティやイベントで組織の代表を担っている他、チームの春季キャンプにも参加し、若い選手の育成にも取り組んでします。
ペドロ・マルティネス
- 生年月日:1971年10月25日
- 年齢:51歳
- 出身地:ドミニカ共和国サント・ドミンゴ州
- 投球・打席:右投右打
- ポジション:投手
- プロ入り:1988年 アマチュアFA
- 所属チーム:ロサンゼルス・ドジャース/モントリオール・エクスポズ他
- 獲得タイトル:最多勝利 1回/最優秀防御率 5回/最多奪三振 3回
- 主な表彰:サイ・ヤング賞 3回/ピッチャー・オブ・ザ・マンス 8回 他
メジャーリーグ史上最高の投手と称されたペドロ・マルティネスさんは、各リーグからその年に最も活躍した投手に贈られるサイ・ヤング賞を3度受賞。1999年にはレッドソックス史上初となるシーズン300奪三振を記録しました。
2015年には野球殿堂入りも果たし、背番号45はボストン・レッドソックスの永久欠番となっています。現在はボストン・レッドソックスの特別GM補佐の職に就いています。
ペドロ・マルティネスさんの現在
現在はメジャーリーグベースボールの専門テレビ局「MLB Network(ネットワーク)」と、メジャーリーグ中継等を行っているチャンネル「TBS」のスタジオアナリストとして、ポストシーズンの報道に携わっています。
ケン・グリフィー・ジュニア
- 生年月日:1969年11月21日
- 年齢:53歳
- 出身地:アメリカ合衆国ペンシルベニア州ドノラ
- 投球・打席:左投左打
- ポジション:外野手/指名打者
- プロ入り:1987年 MLBドラフト1巡目
- 所属チーム:シアトル・マリナーズ/シンシナティ・レッズ他
- 獲得タイトル:本塁打王 4回/打点王 1回
- 主な表彰:シーズンMVP 1回/シルバースラッガー賞 7回 他
通算630本塁打で4度の本塁打王に輝き、2011年にコミッショナー特別表彰を受賞。また、2016年1月には史上最高得票率の99.3%で野球殿堂入りを果たしました。
殿堂入り後、古巣シアトル・マリナーズはケン・グリフィー・ジュニアさんの背番号「24」を永久欠番にすることを発表しました。
ケン・グリフィー・ジュニアの現在
2010年6月、22年にもおよぶ現役生活にピリオドを打つことを発表。引退後はマリナーズの特別コンサルタントに就任し、現在もマリナーズのフロントオフィスの名簿にはケン・グリフィー・ジュニアさんの名前が記載されています。
また、2023年3月に開催されたWBC(ワールドベースボールクラシック)の時には、アメリカ・ドリームチームの打撃コーチも務めました。
グレッグ・マダックス
- 生年月日:1966年4月14日
- 年齢:57歳
- 出身地:アメリカ合衆国テキサス州サンアンジェロ
- 投球・打席:右投右打
- ポジション:投手
- プロ入り:1984年 ドラフト2巡目
- 所属チーム:シカゴ・カブス/アトランタ・ブレーブス他
- 獲得タイトル:最多勝利 3回/最優秀防御率 4回
- 主な表彰:サイ・ヤング賞 4回/ゴールデングラブ賞 18回 他
抜群の制球力から「精密機械」と称されたグレッグ・マダックスさんは、現役生活23年で通算355勝を記録。3度の最多勝利、4度の最優秀防御率に輝きました。2014年1月には野球殿堂入りとなりました。
また、現役引退後の2009年3月にシカゴ・カブスは、グレッグ・マダックスさんの背番号「31」を永久欠番に指定しました。
グレッグ・マダックスの現在
引退後はシカゴ・カブスのGM補佐を経て、2011年11月にテキサス・レンジャーズのGM特別補佐に就任。
現在は、レンジャーズの特別アシスタントを務めています。5歳上の兄・マイク・マダックスさんも元投手で、今年からレンジャーズのピッチングコーチに加わりました。
イチロー
- 生年月日:1973年10月22日
- 年齢:49歳
- 出身地:愛知県西春日井郡豊山町
- 投球・打席:右投左打
- ポジション:外野手
- プロ入り:1991年 ドラフト4位
- 所属チーム:オリックス・ブルーウェーブ/シアトル・マリナーズ他
- 獲得タイトル:首位打者 2回/盗塁王 1回
- 主な表彰:シーズンMVP 1回/新人王(2001年)他
オリックス・ブルーウェーブ時代の1995年に記録した、首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率といった「打者五冠王」をはじめ、数々の偉業を達成したイチローさん。2000年に移籍したMLBのシアトル・マリナーズ時代には、メジャー歴代シーズン最多安打記録を更新するなどの活躍を見せ、メジャーリーグにおいて日本人野手のパイオニアとなりました。
イチローさんの現在
現在はシアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めており、今もシアトルを生活拠点としています。
また、引退後も野球を楽しみたいと、友人と一緒に草野球チーム「KOBE CHIBEN」を結成。イチローさんはオーナー兼監督権エースを務め、智辯学園和歌山の教職員チームや女子高校野球選抜チームなどとエキシビションマッチを行っています。
まとめ
今回は、今何してる?かつてメジャーで活躍した有名プロ野球選手たちの現在ということで、メジャーリーグ界のレジェンドといえる元選手5名の現在について調べてみました。
数々の輝かしい成績を残してきた5名の元選手は、全員が現在も野球に携わっていることが分かりました。指導者として現役日本人メジャーリーガーの指導にあたっている方もいるようですね。
プロ野球リーグの世界最高峰であるメジャーリーグベースボール。現役選手だけではなく、引退した選手のその後についても注目が集まります!