サッカーの世界では、有望な若手が出てくると、周囲が騒がしくなります。その選手がどれだけ成長するかへの期待はもちろんですが、別の面の期待もあります。
それが移籍金です。
特にヨーロッパサッカーでは、各クラブの資金力の違いが大きく、
有望な選手は必ずといっていいほど、ビッグクラブへの移籍を果たします。
この移籍金において、いま最も注目されているのが、
フランス代表のポール・ポグバ選手です。
19歳にして名門ユベントスでレギュラーとなったポグバには現在、
世界各国のビッグクラブが注目していると言われています。
まだ若いポグバ選手には期待も込めて、推定100億円以上の移籍金が発生すると騒がれています。あのクリスティアーノ・ロナウド選手を超えて、過去最高の数字をたたき出すとさえ言われています。
そこまで高く評価されているポグバ選手とは、いったいどんな選手なのでしょうか?
プレースタイルは?同国のあの名選手の再来とも
ポグバ選手は主に、中盤の底を主戦場としています。いわゆるボランチです。
基本的にサッカーのポジションというのは、求められる役割が決まっているものですが、ボランチの場合はプレースタイルが多岐にわたります。
代表的なところでは、守備型と司令塔型が挙げられます。日本人で例えると、前者は山口蛍選手、後者は遠藤保仁選手などになります。
ではポグバ選手のプレースタイルはというと、あえていうなら万能型、と言えます。
守備もパスも一流なのです。
ポグバ選手はギニアにルーツを持つフランス人です。
アフリカ系の選手の多くがそうであるように、ポグバ選手も強靱なフィジカルを持っています。
その当たり負けしない身体を使った守備で、次々とボールを奪っていきます。
そしてボールの扱いも巧みで、奪ったボールを的確に散らすことができます。
もちろん、自ら前線へ運ぶこともできます。
普通はどちらか一つの武器があれば十分にボランチとして通用します。
しかし、ポグバ選手はどちらも一流なのです。
実はかつて、フランスには同じようなプレースタイルの選手がいました。
パトリック・ヴィエラ選手です。
同じ国籍、ポジション、プレースタイルから、
ポグバ選手はヴィエラ2世とも呼ばれています。
高身長を生かした守備
ポグバ選手をヴィエラ選手に例える理由が、もう一つあります。二人とも身長が高いのです。
ポグバ選手の身長は、188cm(資料によっては191cmとも)と、高身長です。当然、手足も長いです。
サッカーで身長が高い選手というと、主にフォワードやセンターバックに多いのですが、守備型のボランチにも必要な資質です。長い手足は、守備において大きな武器になります。転がるボールに足を伸ばすのも、手を使って相手をブロックするのにも有利なのです。