ハリルホジッチと通訳・樋渡群の二人の経歴がスゴイ…

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2015年2月3日、日本サッカー界に激震が走りました。日本代表のハビエル・アギーレ監督が、八百長疑惑の影響で解任されたのです。

直前のアジアカップでは16強で敗れたとはいえ、日本サッカー協会は続投を明言していました。それだけに、この解任は急転直下でした。

日本代表はブラジルワールドカップで1勝もあげられず、サッカー協会はチームを強化してくれる人物を探していました。メキシコ代表を指揮して結果を出していたアギーレは、それに最適な人物でしたが、八百長疑惑は到底無視できない事実でした。

 

しかし、そんな暗い影が落ちた日本に、久々の朗報が舞い込んできました。後任監督に、バヒド・ハリルホジッチ氏の就任が決まったのです。

 

ハリルホジッチ監督の経歴

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ハリルホジッチ監督の経歴は、歴代の日本代表監督の中でも、トップクラスと言えます。

選手時代はフォワードとして活躍し、フランスリーグでは2度の得点王を獲得しました。また、「東欧のブラジル」と称される人材の宝庫、ユーゴスラビア代表でもプレーしています。

監督としての経歴は、更に立派です。フランスリーグのリールを2部から1部へ引き上げると、翌年には3位に躍進し、リーグ最優秀監督に選ばれています。

さらには代表監督としても、コートジボワールやアルジェリアで指揮し、ともに結果を出しています。特に2014年のワールドカップで、優勝したドイツを最も苦しめたアルジェリア代表でのキャリアは、記憶に新しいところです。

 

しかし、輝かしい経歴とは裏腹に、解任されることが多い監督でもあります。これは、一切妥協を許さないがゆえに、協会やフロントと衝突することが多いからだとされています。

また、辛い経歴の持ち主でもあります。ボスニア・ヘルツェゴビナに住んでいた頃に、飲食店などの事業に出資するも、紛争の影響でことごとく失い、また本人も銃撃されるなど、大変な目に遭っています。

優秀な監督であることには疑いはありませんが、任期が全うできるかは気になるところです。

 

ハリルホジッチ監督の通訳がすごい

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ところで、ハリルホジッチ監督の通訳が、監督に負けぬ異色の経歴の持ち主だということをご存じでしょうか?

スキンヘッドが印象的な通訳の人物は、樋渡 群さんといいます。フランス語の通訳の方なのですが、同時にフランスサッカー協会とJFA公認の監督ライセンスの持ち主でもあるのです。つまり、監督もできる通訳さんなのです。

しかも実際に、フランスや日本のアンダー世代の指導経験もあります。おそらく、すでに監督経験のある通訳というのは、初めてのことではないのでしょうか?

通常の通訳と違い、サッカー監督の専属通訳はある程度サッカーに対する知識を求められます。専門用語や、監督の意図を理解できないと、正しい通訳が行えないからです。そういう意味で、樋渡さんほど適任な人物はいないかもしれません

世界的な名将であるジョゼ・モウリーニョも、初めてサッカーと関わった仕事は通訳でした。その課程で名将から戦術を学び、飛躍を遂げたのです。

もしかしたら樋渡さんも、名将への課程にいるのかもしれません