サイトを見ただけでカメラ起動&盗撮!?恐怖の「マルウェア」対策方法

サイトを見ただけでカメラ起動&盗撮!?恐怖の「マルウェア」対策方法

毎日使っているインターネットには「マルウェア」と呼ばれる脅威が潜んでいます。そんな脅威の中には、勝手にカメラを起動して盗撮するという危険なマルウェアがあることをご存じですか?もしかすると知らない間にPCやスマートフォンのカメラがハッキングに遭い、プライバシーが侵害されているかもしれません。そこで今回は、サイトを見ただけでカメラの起動と盗撮を行う恐怖の「マルウェア」対策方法をご紹介します。

「マルウェア」とは?

マルウェアとは「悪意のあるソフトウェア」という意味で、ユーザーに危害を加える目的で作られたプログラムの総称です。「コンピュータウイルス」といったあらゆる不正プログラムがマルウェアに含まれますが、一般的には単に「ウイルス」と呼ぶケースの方が多くなっています。マルウェアに感染するとデータやシステムの破壊、個人情報の漏洩、ひいては金銭被害にまで及ぶ危険性があります。そのため脅威による被害を未然に防ぐためにも、PCやスマートフォンのマルウェア対策が必須となるのです。

サイトを見ただけで盗撮を行う手口とは?

サイトを見ただけでカメラ起動&盗撮されるって本当なの?と思うかもしれませんが、結論から言うと「本当」です。なぜなら、悪質なサイトで「遠隔操作用」のマルウェアに感染してしまい、サイバー犯罪者によってカメラが遠隔操作されるからです。その手口は、メールやSMSを使って悪質サイトに誘導し、マルウェアに感染させます。そしてデバイスを遠隔操作してカメラで撮影し、ファイルを外部へ送信してプライバシーを侵害するというものです。さらに「トロイの木馬」と呼ばれるマルウェアには、遠隔操作以外にも金融情報を盗む、他の不正行為に悪用するといった危険性があり大きな被害につながる恐れもあります。文字通り「サイトを見ただけでカメラ起動&盗撮」されるため、不審なサイトはアクセスしないようにしましょう。

盗撮する「マルウェア」の4つの対策方法

マルウェアによる危険な盗撮ですが、どのように対策すれば良いのでしょうか。4つの有効な対策方法をそれぞれ見ていきましょう。

①カメラを物理的にふさぐ

最も簡単な盗撮対策は、カメラを物理的にふさいでしまう方法です。カメラのレンズをふさいでしまえば当然何も映らなくなるため、仮にマルウェアや他の手段を用いたとしても撮影することはできません。肝心のカメラをふさぐ方法ですが、PCやスマートフォンにプライバシーカバーを付けるのが良いでしょう。プライバシーカバーはスライド式で開閉するカメラ用のカバーで、家電量販店やオンラインショップで販売されています。カバーで常にカメラを覆うようにすることで、盗撮されないようにすることが可能です。

②カメラへのアクセス許可を無効にする

カメラへのアクセス許可を無効にすることも有効な盗撮対策方法です。システムのプライバシー設定にあるカメラの項目では、現在アクセスを許可しているアプリやサービスの一覧が確認でき、不審な点がないかチェックした方が良いでしょう。カメラを使用したくないアプリやサービスは任意で選択できるほか、カメラ自体の許可を無効にすることですべてのアクセスを拒否することも可能です。またWebブラウザでもカメラの権限が設定できるため、こちらも状況に応じて許可を無効にしておくと良いでしょう。

③OSを最新状態に保つ

盗撮に限らずマルウェア対策として重要なのが、OSやソフトウェアを最新状態に保つことです。定期的に行われるOSのアップデートでは、不具合の修正以外にセキュリティ上の問題も修正されています。更新を怠って古いOSのまま使用し続けていると、放置されたセキュリティの穴を狙った攻撃で被害を受ける恐れがあり危険です。またWindowsであれば、OSと同様に「Microsoft Defender」の定義を更新することも忘れないようにしましょう。

④有料セキュリティソフトを導入する

有料セキュリティソフトを利用するのも重要なマルウェア対策方法です。OSには標準でセキュリティ機能が搭載されていますが、最低限の機能しか備わっておらず安全とは言えないのが現状です。有料ソフトではあらゆる角度で脅威の監視と防御を行っているため、密かに悪事を働くようなマルウェアにも非常に有効であると言えます。ただし、セキュリティソフトは信頼性のある製品や販売店・オンラインショップで購入するようにしてください。よく分からない無料のソフトや、ウイルス感染の警告画面で購入を促されたソフトなどは危険ですので、絶対にインストールしないようにしましょう。

おわりに

使用していないカメラのランプが点灯している場合は不正操作の可能性がありますが、未点灯でも起動しているケースもあるため危険に気づきにくいです。日頃からしっかりとマルウェアや盗撮への対策を行い、プライバシーを守るように心がけましょう。